シンデレラ   戻る
 
キャスト
シンデレラ:ネスティ 王子:トリス 魔法使い:アメル
まま母:アグラバイン 姉A:ロッカ 姉B:リューグ
王様:ギブソン 王妃:ミモザ 語り:レイム
語り 昔々、あるところにシンデレラ(灰かぶり)という名の女の子(注:青年)がいました。女の子はとても心がやさしく(?)気立ても穏やか(??)だったのですが、まま母とその連れ子の二人の姉にいつもいじめられていました。

優しい養父は仕事に追われて派閥の本部に泊り込んでいるので、シンデレラの身に起こっていることを知りません。
シンデレラは誰よりも早く起きて召使のように働き、皆が寝静まった後に暖炉の隅で眠る生活でした。いつも暖炉の灰をかぶっていることからシンデレラ(灰かぶり)という名で呼ばれるようになったのです。

そんなある日、お城から舞踏会の招待状が届きました。この国のトリス王子が花嫁を選ぶための舞踏会です。まま母は嬉々として準備をはじめました。
もしかすると自分の娘(ちょっと違う)」が選ばれるかもしれないのです。
いつの時代も、人間の親というものは欲深で都合のいい夢ばかりをみるものですね。
まま母 「ワシのかわいい娘(息子)達。お前たちならきっと王子の目に止まるじゃろうて」
姉B 「(小声)ジジイ、地に戻ってる、地に戻ってる」
まま母 「む・・・
ともかく、その鍛えた力と技で王子を必ずや捕らえてくるんじゃぞ・・・ではなく、のよ」
語り まま母は舞踏会を何か他のものと勘違いしているようでしたが、姉二人は心得たもので、さっさとドレスを作らせたり、靴を仕立てさせたり、斧や槍を磨かせたり(!)して準備しました。もちろんシンデレラもその手伝いをさせられました。

とうとう舞踏会の日になりました。ゴツイ体を綺麗に着飾った(かどうか不明の)まま母達を見て、シンデレラはどうしてもお城に行ってみたくなりました。
屋敷から見るお城はとても光にあふれています。どんなに素晴らしい場所で、どんなに素敵な人が住んでいるのでしょう。そう思うといてもたってもいられません。
シンデレラはまま母にお願いしました。

もちろん、そんなことを許すまま母たちではありません。シンデレラをいじめるのがこの上ない楽しみという素敵なご趣味の彼ら・・・もとい彼女たちは、ここぞとばかりにシンデレラをいじめました。
まま母 「バカなことを言うんじゃない。着る物だってその服しかないようなお前が、どうして一緒に行けると思うのだ?お前は家で留守番じゃ(まだ地が抜けない)」
姉A 「そうですよ。ネ・・・じゃない、シンデレラ、家でおとなしくしていたらご褒美にお城で犬用のホネくらいはもらってきますから、ね?」
語り さりげなく暴言を吐く姉の後ろで、姉Bは眉間にしわを寄せましたが、それ以上は何も言わずにヒール(低い)の靴をものともせず、大またで豪快に馬車に乗り込みました。
姉Aとまま母も後に続きます。

それでも頼もうとするシンデレラ。

まま母は「かーーー!!」っとつばの飛ぶ勢いで一括(人これを老人最終兵器と呼ぶ)し、唖然とする彼・・・もとい彼女を残して馬車を走らせるのでした。

ああ、なんてかわいそうなシンデレラ!!
このまま彼・・・彼女は寂しく、惨めに、この上ないほど不幸に、夜を過ごさねばならないのです(むっちゃ楽しそう)。
シンデレラ 「・・・城には一体どんな人が住んでいるのだろう。
きっとあの城に負けないほどきらびやかな服を着ているのだろうな。
あれだけの明りが灯っているという事は、むろん単純に明るくする為という理由もあるだろうが、国力を知らせる意味合いも兼ねているだろう。 

しかし、今日のような日には警備はさほど厳しくはないはずだ。あまり厳重に警備をするということは、この国の安全性を疑わせることになるからな」
魔法使い 「きゃぁぁぁぁ!」(木の上から落ちてくる魔法使い)
語り 得意の理論を誰にいうでもなくつぶやいていたシンデレラの前に、一人の魔法使いが突然現れ(落ち)ました。
魔法使い 「いたたた・・・。ああっ、この前繕ったばかりなのにまた穴が〜・・・。もう木登りするのやめようかな・・・」
シンデレラ 「き、君はいったい?」
魔法使い 「あ、あたしですか?あなたを助けにきた魔法使いですよ。
お城に行きたいんでしょう?さっさとやりましょうね。飽きてきてるみたいだから」
シンデレラ 「誰がだ・・・?」
魔法使い 「ふふ、誰でしょうね?
まあいいじゃないですか、お城に行ければいいんですから。簡単ですよ。ほら、ちゃんと準備できてますし」
シンデレラ 「・・・この、杖と短剣と剣と大剣と投具と斧と槍と弓と銃は・・・というか、武器しか無いじゃないか。
僕は別に力ずくで行きたい訳じゃないんだ。他に手はないのか?」
魔法使い 「えー・・・・・・
じゃあしょうがないですね、魔法であなたがお城に行けるようにしましょうか」
語り 何かを期待していた様子の魔法使いは少し残念そうにしましたが、すぐ立ち直り彼、もとい彼女に持っていた杖を向け、何やらつぶやきました。

するとどうでしょう、空の彼方から見たこともない黒い大きな影がぐんぐん近づき、やがて大きな竜の姿になってシンデレラ達の頭上で静止したのです。

それは霊界サプレスでレヴァティーンと呼ばれる竜でした。

レヴァティーンは月を背に、大きく力をためると、光球をシンデレラに向かって吐き出しました。
大きな光が弾けたそのあとには、立派なドレスに身を包み、メガネをかけた色白の美しい少女(注:青年)がいました。

当たり前ですがドレスは全く似合っていません。
魔法使い 「さあ、これで舞踏会だろうがはぐれだろうが王子だろうが、イチコロですよ。
よかったですねvv」
シンデレラ 「・・・少し殺意を感じたし、何か手順や目的が激しく間違ってる気もするが、とにかく礼を言うよ」
魔法使い 「ネ・・・じゃなくて、シンデレラ。これでお城へ行くことができます。レヴァティーンを召喚したので騒ぎになったみたい(あたりまえ)。人が集まらないうちに早く行ってください。
でも、これだけは約束してくださいね。この魔法は夜の12時でとけてしまいます。12時までには帰ってきてください。

私お台所借りて、おイモのケーキ作ってますから」
語り こうしてシンデレラはお城の舞踏会へ行くことができました。

お城についたシンデレラを、誰も灰かぶりの少女(注:青年)だとは思いません。まま母達でさえ「あのご令嬢(注:青年)は誰だろう」と囁きあったほどです。

なぜか女性しか寄ってきませんでしたが、シンデレラはあっという間に舞踏会の話題を独占したのでした。

ふいに、女性に囲まれていたシンデレラの前に手が差し出されました。
差し出したのは小柄な少女でした。少しおでこを出していて、肩のあたりで横髪を揃えた髪形をしています。
人懐っこそうな顔で柔らかく微笑み、彼女は「いっしょに踊ってくれる?」と言いました。
この少女こそ誰であろう、今日の主役である、トリス王子でした。
本物の少女ですが、本当に王子なのです。
王子 「ねえ、名前は?どこに住んでるの?見たことない顔よね、もしかしてすごく遠くから来たの?」
語り 王子は踊っている最中ずっと喋り続けましたが、シンデレラは自分の名前も、住んでいる場所も明かしません。
それはあるひとつの事柄に心を奪われていたからでした。
シンデレラ 「(この人は・・・
なんて・・・なんて・・・
バカなんだ!!)」
語り そうです。シンデレラはあまりの王子の姿にあきれていたのです。

王子でありながら人を全く疑わない性格。
思いつくままに行動するその短絡さ。
王子はとても愚かでした(多分に私情入り)。

彼女をみつめるシンデレラの心には、今までにない感情が生まれ始めていました。
それは、『この王子をしっかりと育てなければ!!』という世話焼き根性。
勝手な使命感に燃え、シンデレラは王子をバルコニーへ連れ出しました。
シンデレラ 「トリス王子、ちょっとそこへ座るんだ」
王子 「へ?」
シンデレラ 「いいから。
・・・一つ聞きたいんだが、王子はこの国についてどう思っている?」
語り とても横柄なシンデレラでしたが、王子はそんなことを気にもせずノー天気に答えました。
王子 「うん、戦争もないし、反乱もないし・・・いい国だと思ってるわよ?」
シンデレラ 「この国の人口、国民の生活水準、総生産、特産物に輸出入・・・全てを知れとは言わないが、王子、君はその中の一つでもはっきりと言えるか?」
王子 「い、言えない・・・」
シンデレラ 「今までどんな教育をされてきたのかは知らないが、自分で学んでいくことはできただろう。少なくとも僕はしてきた。
君は花嫁探しをする前に、もっと国について学ぶべきではないのか?」
王子 「う・・・。こんな時にお説教しなくたっていいじゃない・・・」
シンデレラ 「いや、こんな時だからこそ、だ。
君は危機感がたりない。大体、僕に声をかけてきたのだってうかつすぎる。
僕がもし君の命を狙う賊だったらどうするつもりだったんだ。
君は自分の身にどれだけの責任がかかっているかわかってないだろう?そもそも・・・」
語り 広間ではダンスが続けられ、バルコニーではシンデレラが王子に説教をしている間にどんどん時間がすぎました。
すでに半分寝ながらシンデレラの説教を聞き流していた王子の耳に12時を告げる鐘の音が聞こえてきます。その音はもちろんシンデレラの耳にも入りました。

さあ大変です。12時になれば魔法がとけてしまいます。シンデレラは青ざめました。

シンデレラはくるりと身を返すとすごいスピードで走り出しました。途中人にぶつかってメガネを落としてしまいましたが、拾っている暇はありません。
半分眠っていた王子が意識をはっきりさせたときには、すでにシンデレラの姿はなく、落ちていたメガネだけが残っていました。


次の日、王子は王様と王妃様に、ぜひメガネの持ち主を探したいと相談しました。
しかし王様の苦労の結晶、『国内要人辞典』にも、王妃様の『都の人10000人に聞きました:都一番の美人コンテスト(なぜか王子も名前が挙がっていた)』にも該当する人物は見つかりません。

王子はあきらめませんでした。
こうなったらもう意地です。王子は愚かですが逆境にだけはかなり強いタイプでした。

家来たちに国中のメガネ屋さんの聞き込みをさせ、怪しいと思われる『自称魔法使い』の少女に自ら会いに行き、とうとうシンデレラの住んでいる家を突き止めたのです。
そして、勢いのついたままシンデレラのいる屋敷を殴りこみ尋ねました。
まま母達を無視し、野生のカンでシンデレラを見つけた王子はびしっと指をつきつけました。
王子 「見つけたわよっ!!もう絶対逃がさないんだからっ!!」
シンデレラ 「・・・王子?何故こんなところに・・・」
王子 「アメ・・・ま、魔法使いに聞いたら快く教えてくれたのよ!忘れないわよ、あの夜のこと!!」
語り 王子の誤解を招く一言に、姉二人が一瞬すごい殺気を含んだ目でシンデレラを見ました。
誰よりも慌てたのはシンデレラです。
シンデレラ 「変な言い方するなトリス!あ、いや、王子!僕はただ君に王子としての自覚をもてと言っただけで・・・」
王子 「そうよっ、途中から全然何言ってるかわかんなかったのよ。ちゃんと説明してよね!おかげでここ2日ほど寝てないんだから!」
シンデレラ 「・・・・・・
君はバカだ・・・」
語り 王子はどこまでも愚かでした。

そこまで言うとばったり倒れて寝てしまった王子を、さっさと城までおぶって行ったシンデレラは王様に謁見、王様の研究熱心な態度に心酔し、そのまま城にいついてしまいました。

自分でも研究を始め、その空いた時間に王子の勉強を見る生活をシンデレラは心から楽しんだのでした。

・・・ひとまず、めでたし、めでたしのようですね・・・
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普通に終わっちゃった・・・。最初は某柔道マンガにのってた劇っぽくやりたかったのです。
ロッカとリューグがあんまり喋ってないのは、あまりにも酷だったから。
アグラじいさん見たくねぇ・・・王と王妃は名前だけだし・・・
ネスすごすぎ。性格がしっかりしてるっつーのは動かしやすいです。ちょっと性格違う気もするけど。
レイムさん出張ってますね〜。
アメルがちょっと性格うちのアヤとかぶった気がする・・・つうかあんた、何もんだ・・・

なぞなぞの部屋パスワードは「katabutu」です。

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337doukoukai / Akari Syuri